江連八間土地改良区
理事長 吉原 光夫
令和8年度 理事長 ごあいさつ
組合員の皆様、並びに各関係機関の皆様におかれましては、日頃より当土地改良区の業務運営及び各種事業の推進に対し、多大なるご理解とご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
現在、各地では31年ぶりとも言われる異常渇水に見舞われ、太平洋側のダムや河川の貯水率低下が深刻な問題となっています。幸い、我々に関連する鬼怒川四ダムの貯水状況は現在76%であり、平均値を超える103%を維持しております。まずは現在の水資源が確保されている状況に、私自身も安堵しているところでございます。
さて、昨年は「令和の米騒動」とも呼ばれる事態が起こりました 。米価が安値で推移していた時期には注目されませんでしたが、価格が上昇した途端に連日のようにメディアで取り沙汰されるようになりました。我々生産者の立場からすれば、数十年にわたる農機具や資材の高騰に耐え、懸命に米作りを続けてきた自負があります。「価格が上がるのは当然」と言いたい側面もありますが、一方で一俵35,000円、40,000円といった極端な高値が長続きするとは考えておりません。我々が真に求めているのは、驚くような高値ではなく、次年度も安心して米作りを続けられる「再生産可能な安定した価格」への定着です。今回の騒動を通じて、一般消費者の皆様が農業に関心を持ってくださったことは、一つの転機であると感じております。
一方で、当改良区の運営状況は非常に厳しい局面に立たされています。主な要因は、資材価格の高騰や関連施設の老朽化、そして近年の異常気象による影響です 。昨年度は梅雨時期の少雨に続き、その後の高温状況によってポンプの稼働時間が大幅に増大しました。当改良区が管理する221箇所の機場において、電気代の負担は深刻です。当初7,000万円と見込んでいた予算に対し、実績値は9,000万円近くにまで達し、運営を圧迫しております。
さらに追い打ちをかけるように、排水機場内での配電盤盗難事件が発生いたしました 。これまでに、5箇所の盗難被害が発生しております。配線を全て持ち去られたことで、場合によっては、設備をそっくり交換しなければならない甚大な被害を受けております。今後の対策として主要な機場へのセキュリティ設置や、盗難保険の補償額増額を行い、万一の事態に備えたリスク管理を徹底します。
これまで当改良区では、合併から15年間にわたり段階的な賦課金の引き下げに努めてまいりました。また、排水路管理を業者委託から職員による除草剤散布へ切り替え、年間約700万円を節約するなど、徹底した経費削減を行っております。しかし、昨今の社会情勢の変化により、現在の金額では健全な運営を維持することが困難な状況にあります。つきましては、令和8年度より賦課金の見直しをお願いせざるを得ない状況です。
組合員の皆様にご負担をお願いすることは、心苦しい決断ではありますが、放置すれば用排水施設の適切な維持管理が困難となり、皆様の安定した農業経営そのものを脅かすことになりかねません。
苦しい状況下ではありますが、前向きな事業もいくつか着実に進めております。一つは、圃場整備事業です。三坂地区・総上豊加美地区は概ね完了し、下妻市の二本紀地区については設計段階に入っております。そしてもう一つは田んぼダム促進緊急対策事業です。災害対策として全国的にも注目されている本事業は、昨年の73ヘクタールに続き、本年は予算8,100万円を確保し95ヘクタールを実施中です。
その他では、現在、国より女性役員の登用促進(目標一割)を求められております 。既存の役員枠の調整は容易ではありませんが、女性役員の選出を随時検討して参ります。
結びに、今後も役職員一丸となって組合員の皆様が安心して米作りを続けられる環境を次世代へ引き継いていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが私の挨拶にかえさせていただきます。
令和 8年 4月 1日

